食事を改善するセルフケア法
核家族化が進んだと言われ始めたころから、家庭内で一家団らんが減り、家族が一人一人ばらばらに食事をする「孤食」や、食卓を一緒に囲んでいてもそれぞれが別々なものを食べる「個食」といったことが話題に上るようになりました。それらは一昔前のサラリーマンと専業主婦といった家族の役割分担の問題や、受験戦争と呼ばれるほどの過酷な競争社会を生み出した生活スタイルの急激な変化などによるところも大きいのですが、そのためファーストフードやジャンクフードなどを始め、栄養バランスの偏った食事を日常的にとる人が増えています。飽食の時代にあって極端なダイエットから体調を崩す若者もいる一方で、仕事があまりにも忙しくてまともな食事をとる余裕すらないという社会人もいるのです。しかし、人の体は半年前に食べたもので作られると言われるように、何を食べるのかが重大な影響を及ぼします。ビタミンやミネラルが欠乏していたり炭水化物を取り過ぎていたり、朝食を抜いていたり外食が多かったりしていると、それが習慣となって積もり積もるうちに、鬱症状を呈する場合もあるのです。
今や巷には様々な飲食店が溢れ、デパ地下やスーパーやコンビニの惣菜が充実し、街のあちこちに自動販売機があります。そのため食事をわざわざ自分で作る必要もなく美味しい食べ物がいとも簡単に手に入るのですが、そのような商品には添加物も多く味も濃いめに作られています。また自分の嗜好に従って選んでいると栄養が偏ってしまい、野菜や魚が不足しがちになります。少しずつでも自分で料理をすることを覚えるとよいのですが、それも面倒であれば、まずはバランスの良い食事の組み合わせを考えることから始めましょう。一汁一菜が日本食では基本ですが、きっちり一食ごとにバランスを考えるのは無理でも、一日のトータルで考えて偏り過ぎない工夫が必要です。
もし自炊をする余裕があるのであればぜひチャレンジしてみてください。料理はできないという人も多いかとは思いますが、材料とレシピがあれば誰でも簡単に作れるものも多くあります。そこでおすすめなのがクックパッドです。料理の手順も丁寧に紹介されていますし、初心者でも簡単に作れる料理が多く紹介されています。
クックパッドなら「野菜のおかず」「スープ・汁物」といったカテゴリからレシピを探せますし、冷蔵庫にある食材を入力すればそれを使った料理もすぐに検索できます。
また最近では様々な効能を謳った健康食品やサプリメントが売り出されていますが、あくまでこれらは補助食品であって、それらを取っていれば食事の内容などは一切関係ないというような問題ではないことに注意しましょう。
忙しさからついついお昼は菓子パンで済ませたり毎日お蕎麦と決めていたりと、一度定まった仕事中心なスタイルからは中々意識を変えられないものです。しかし食はすべての基本であり、食生活の乱れから仕事に集中出来なくなって退職を余儀なくされるような例もあるのです。自らの食生活を今一度見直すことによって、それが仕事の効率を上げることにつながると分かれば幾分気を配ることができるようになるかもしれません。
